映画

『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async』を観た。


※恵比寿ガーデンシネマで撮影

去年の記事「坂本龍一の密着ドキュメンタリー『Ryuichi Sakamoto: CODA』を観た。」で案内をしていましたが、坂本龍一のアルバム「async」のニューヨーク限定ライブのライブ・ビューイング『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async』が本日2018年1月27日から公開となりました。初日観てきました!いやあ、やはり素晴らしかったです!途中で気持ち良くて何度も寝そうになりましたが、頑張りました。初日レポートしたいと思います。

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「あまりにも好きすぎて、誰にも聞かせたくなかった」

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今回の『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async』のポスターにも記載されている言葉です。
去年年末の記事「2017年よく聴いた音楽アルバムベスト10!」でも私的No.1だった「async」。
僕も「あまりにも好きすぎて、アナログレコードに加え、CDも買ってしまった」と言っておきましょう(笑)。レコードはじっくり聴く用。CDは寝るとき用です。

「async」は環境音楽、映画音楽的なアルバムです。”音”のアルバムです。中毒性があり、何回も何回も聴いてしまう。

『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async』の内容

引用しますね。

世界でたった200人しか観られなかった幻のNYライブ、ついに日本上陸。
8年ぶりに発表されたオリジナルアルバム「async」2017年4月、ニューヨークのパーク・アベニュー・アーモリーで行われた限定ライブが、世界に先駆け、日本最速上映。

坂本龍一渾身のパフォーマンスに、オーディエンスは強烈な高揚感に包まれる―――。

作曲家、ミュージシャン、音楽プロデューサーとして幅広いジャンルで活動している坂本龍一。1978年「千のナイフ」でソロデビューし、同年、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を細野晴臣、高橋幸宏らとともに結成して以来、40年以上に渡って常に世界のトップシーンで音楽活動を行っている。
2014年に中咽頭がんと診断され、1年に及ぶ闘病生活を送り、2017年春、復帰作ともいえるオリジナルアルバム「async」を8年ぶりにリリース。

このリリースを記念し、ニューヨークの「パーク・アヴェニュー・アーモリー」で2夜限定のパフォーマンスが開催された。本作は、1公演につき100人しか入れない会場で行われた貴重なライブの模様を収録し、音の空間的配置を5.1chサラウンドで再現したもの。監督は『Ryuichi Sakamoto: CODA』のスティーブン・ノムラ・シブル。

この限定ライブを生で観れた人はホント羨ましい。観客は人種、国籍、職業、年齢も見たところバラバラでした。

公開は限定2週間、かつ上映は1日1回だけ!

東京以外の映画館はちゃんと確認できていないですが、少なくとも東京の恵比寿ガーデンシネマ、角川シネマ有楽町の2館は限定2週間の公開になっています。
しかも、上映は1日1回という稀なスケジュール感になってます。ということはつまり、14回しか上映されないことになりますね。
上映期間は、

2018/1/27 ~ 2/9

となります。

チケットが取れにくいかも

僕の観に行った映画館は恵比寿ガーデンシネマですが、今日(初日)はソールドアウトでした。1月27日時点であと13回しか上映されないので、チケットは早めに取っておいた方がよさそうです。

『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async』を観て浮かんだ言葉、イメージ

内容は素晴らしいとしか言いようがないのですが、ネタバレみたいなレポートもイヤですので、僕が『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async』を観て浮かんだ言葉、イメージを書きたいと思います。

禅、寺院、ジョン・ケージ、集合的無意識、ユング、静寂、沈鬱、荘厳、緊張、細胞分裂、現象、自然、生命、祈り、破壊、涅槃、死

最後にもう一つ。今、すごく「async」を表している言葉が見付かりました。それは「埋葬」です。

一曲目の「andata」がまさしく埋葬の曲だと僕は感じます。全編が埋葬される者の生を回想する内容であると同時に、我々に平等にやってくる「死」、そして全ての「生」について。

いかがでしょう。隣の兄ちゃんがペットボトルをそぉーと開ける微細な音が音楽と融合する。遠くで聞こえた誰かの咳がリズムに聴こえる。まさしくジョン・ケージ的な世界なんですよね。でもジョン・ケージより坂本龍一が好きだ!俺は!なーんて。ジョン・ケージなんて知らんがなという方は無視してもらって結構です(笑)。

僕がこの映像で一番好きだったのが、会場の荘厳な雰囲気です。坂本龍一も観客も誰も笑わない。緊張が張り詰めている感じだけど、みんな自分のインナーワールドに入っていってる感じ。僕もそうでした。どんどん感覚が研ぎ澄まされてくる。そして睡眠に誘われていく。

坂本龍一の使っている楽器がいっぱい観れる

YAMAHAのピアノが意外だったのと、なんとエレキギター(Fenderブロンコ)がセッティングされている。そのギターを使ってもちろん坂本龍一が演奏するのですが、なるほどこういう風に使うのかーって感じでした。他にもアナログシンセだったり、打楽器、鐘とか色々出てきます。

先着でポストカードがもらえます

僕はポストカードを集めるのが趣味なので、これは嬉しかったですね。限定です、もちろん。
お早めにどうぞ。

公開記念のムック本『Ryuichi Sakamoto on async 坂本龍一 async のこと』発売

早速会場で映画を観る前に購入しました。「async」に完全にやられている僕にとってはたまらない本です。このムック本は上映劇場と『WIRED』日本版公式サイト(WIRED.jp)限定の販売だそうです。なお、『WIRED』日本版公式サイトでは、1月末から販売される予定だとのこと。

まとめ

自分を見つめ直したり、心が浄化される映像と音。ちょっと料金がお高めですが、是非みなさん観てみてください。僕は多分もう一回観に行きます!

『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async』

◆会場:角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国の劇場
◆料金:全国共通鑑賞券|2,200円(税込)
当日窓口料金|2,500円(税込)均一
※各種割引・招待券不可
※入場者プレゼント:ポストカード
(非売品・先着数量限定)

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芸術は物欲だ!

コメント

  1. fender bronco より:

    使用しているエレキギターは、フェンダームスタングではなく、フェンダーブロンコです。

    • NORI より:

      ブログ訪問ありがとうございます。そうだったんですね。フェンダーブロンコの存在いま知りました。ありがとうございましたm(__)m