音楽

ミニマル、ドローン、アンビエント、そして民族音楽しか聴いてない

桜も知らぬ間に散り、気付けばまたブログの更新が滞ってました。みなさまお元気でしょうか。僕の音楽的趣向といいますか、マイブームサイクルがまた切り替わったようで、それについて書きたくなりました。うん。そうです。このブログでも「〜しか聴いてない」シリーズ?が過去に2度出てきます。どーでもいいんですが(笑)。

《2017年の年末》
ノイズしか聴いてない

《2018年5月》
トリコ(tricot)しか聴いてない

あとは記事にはしてないんですが、2018年はエレクトロ系ばかり聴いてました。エレクトロニカ中心ですが、テクノ、ハウスももちろん。ハウスから派生してソウルも聴いてましたね。ネオソウルのThe Internetは彼らのデビュー時から大好きでこの時期特に聴いてましたが、新作「HIVE MIND」のJapan Tour(2019.2.26Studio Coast)でようやく会えました。かっこ良かったですよお。ハイエイタスカイヨーテの「CHOOSE YOUR WEAPON」もヘビロテだったし。ここいらの人たちもものすごくかっこいいんですよね。

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脳が疲れない音楽を体が求めてる

音楽的趣向(マイブーム)が変わる時は、だいたい仕事の内容とか生活のリズムが変わるタイミングみたいです。一回変わると僕はそればかりに集中、中毒になるので今はタイトルのとおり、ミニマル、ドローン、アンビエント中心にレコードを買いまくってます・・お金が・・・(笑)
なんだか今は脳が疲れないプリミティヴな音楽を求めてるみたいです。僕のおすすめの作品を紹介してみたいと思います。

ミニマルミュージック

ミニマルミュージックの二大巨匠

ミニマルミュージック、いわゆる「ミニマル」といえばやっぱりスティーヴ・ライヒ(Steve Reich)が最初に浮かびます。同じフレーズがずっと繰り返され長い時間をかけてテクスチャーみたいなものが微細に変化していく。曲が終わった時(それか途中で寝てる)には脳がすっきりした感じになります。反復によって覚醒するときもあったり、鎮静を促したりと、色んな効果を生み出す音楽です。これはスティーヴ・ライヒだけではなくミニマル全般に言えます。
スティーヴ・ライヒの作品では僕的に以下をおすすめします。

Steve Reich「Violin Phase」

タイトルのとおりバイオリンのフレーズがずっと反復されるすごく美しい作品です。確かコンテンポラリーダンスのバックミュージックでも使われてました。これ、なんと1967年の作品です。

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Steve Reich「Drumming」

最近よく聴いているのは、これです。「Drumming」。このドラミングですがいろんなバージョンがあって、これは最近発売されたやつなんですが、演奏になんとスティーヴ・ライヒ自身も参加しています。1972年にニューヨークのCourtesy Paula Cooper Galleryで行われた公演の録音物です。確かこのドラミング、このバージョンを入れて3つ作品化されているのですが、今回のアルバムが一番演奏が原始的でグルーヴィーです。演奏が粗くて、楽譜に対し正確・厳格でない、むむむ、、というコメントをしている人もいますが、僕は今回の「Drumming」が一番好きです。いずれにしても美しい音楽!

Terry Riley「Rainbow in Curved Air」

テリー・ライリー。この人もミニマルの巨匠です。僕は彼の作品では「Terry Riley: Shri Camel]が好きなのですが、こちらはどちらかというとドローンに近いサウンドなんです。
「Rainbow in Curved」はテリー・ライリーの作品の定番中の定番なのですが、やはりこの天国感は半端ない!なのでミニマルと言えばこれっすやっぱ。よく電車で聴いてます。

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ドローン

「ドローン」はなんでしょう、ミニマルがフレーズの反復とすれば、ドローンはフレーズでもなく、例えばオルガンの鍵盤の和音を一回押さえたままずっと手を離さず音を鳴らし続けるみたいな。
一つの音をひたすら継続させる音楽とでもいいましょうか。音色にもよりますけどこれがまた深い鎮静作用があってたまりません。抜け出せません。ドローンになるとどうしてもマニアックな音楽になってきますが、インドのシタールの演奏なんかもドローンにカテゴライズされます。僕がよく聴いてるのはまさしくインド系とオルガン系です。

インドラーガ音楽最強の作品

Ustad Zia Mohiuddin Dagar 「Raga Yaman」

これは本当に素晴らしい作品。詳しいところ引用しますね。

ルドラ・ヴィーナの演奏で有名なインド古典巨匠、Zia Mohiuddin Dagar (1929 – 1990)と、紀元前からある両面太鼓の「パカーワジ」の奏者であるManik Mundeの二人による1986年にワシントン大学のHUB Auditoriumで行われたライブ・レコーディング

僕はアナログで持ってますが、ジャケットも素晴らしく、音の方もホントディープです。低音が凄くてなんだか感動します。この感覚おかしいかも笑。色んなシタール演奏者の音楽を聴いてきましたが、ここまで素晴らしい演奏はなかなかないんじゃないか。そんな風に思います。毎日聴いてます!オルガン系のおすすめに関してはまた今度書きたいと思います。

アンビエントミュージック

ピアノとシンセサイザーベースのアンビエント

「アンビエント」といって最初に浮かぶのはやっぱりブライアン・イーノ(Brian Eno)ですよね。

Brian Eno「THURSDAY AFTERNOON」

彼も色んな作品を出してますが、僕が一番好きなのはこれですね。他のアンビエントシリーズからするとちょっと異色な作品です。ピアノ感が薄いといいますか。天国感がより強い作品です。寝るときはこれで決まりです。

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Steve Roach「STRUCTURES From SILENCE」

ブラインアン・イーノに関しては大定番&20年来聴き続けているので、正直最近はあまり聴いていません。そのかわりと言うかなんなのか、今好きなのはスティーヴ・ローチの作品です。初めて聴く人からすると一体ブライアン・イーノのサウンドと何が違うの?って言われそう。確かにこの作品は往年のブライアン・イーノのサウンドとすごく似ています。これは1984年の作品です。今回アナログリイシューされたので購入しました。何よりタイトルがいいです。ジャケットも80年代の近未来的なサイエンティフィックなジャケットでかっこいい。音の方もタイトルとジャケットからイメージする音とニアリーです。これぞ環境音楽!名盤です。

サンプリングとフィールドレコーディングベースのアンビエント

WILLIAM BASINSKI 「92982」

何よりもいま僕が一番はまっているアンビエントがこれです。シンセサイザーベースではないものです。ウィリアム・バジンスキー。アメリカの環境音楽作家。彼が1982年に残していた録音を今回リマスター。これはなんというか、うーん、すごくいいとしか言いようがないんですが、全体は古い映画音楽的なアナログの質感(サンプリングですかね)で、夜の海をイメージさせる超ディープアンビエントです。もちろんシンセサイザーも使っていると思いますが、ブラインアン・イーノのピアノやシンセサイザーをベースとした音楽とは全く別物です。これまた毎日聴いています。

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最後に、今一番どんはまりしている最強の作品はこれだ!!!

カルト映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーの音楽

アレハンドロ・ホドロフスキーというチリの映画監督をご存知ですか。作品では「エル・トポ」が比較的有名ですが、完全にマニアックの部類に入る人ですね。このアレハンドロ・ホドロフスキーが「エル・トポ」の次に作ったカルト映画が「The Holy Mountain」。1973年の作品です。

Alejandro Jodorowsky’s The Holy Mountain – original Soundtrack

これはもう、もう、最高です!!!最高すぎます。これは「The Holy Mountain」のサントラなんですが、一度映画のビジュアル面をみてみて(Youtubeとかで見れるはずです)ください。まさしく訳のわからない、ショッキングなカルト映画です。いかします。この映画の音楽とくればそれはもう!
色んな要素が詰まってます。ミニマル、ドローン、アンビエントに民族音楽、それにニューエイジだったり、サイケだったり。古い映画ですから、アナログなサウンド感も心地よいです。中毒。

まとめ

このモードがいつまで続くのか自分でもわからないですが、きっと夏頃には趣向がまた変わる気がしますw。夏は内省的な季節じゃないもんね・・。それまでどっぷりと行きたいとおもいます。今回紹介した作品、どれも最高なのでよかったら聴いてみてくださいね。それでは、みなさま良い音楽ライフを!

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芸術は物欲だ!

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