今回は日記に近い、完全自己満の記事です。
何だかやぼったくてかっこわるいけど、それを狙ってやってる感じもするし、でもマジな気もするし、というかそれも全部ふくめてアーティストの感性だし、表現だしで、いわゆるキラキラするほどかっこいい音楽やアーティストももちろんいいんだけど、結局気づいたらずっときいてるのは気怠い「ダサかっこいい」音楽っていうこの事実を考えてみたくなったのです。
90年代ロックで考える
この記事は完全に僕の音楽嗜好にもとづくものなので、対象は勝手に90年代のロックです。
90年代の代表的なバンドといえば、まずはUS勢、やっぱりまずはNirvana(ニルヴァーナ)、んでRed Hot Chili Peppers(レッチリ)、Beck(ベック)とかWeezer(ウィーザー)とかですかね。
今度はUK勢、うーん、やっぱりRadiohead(レディオヘッド)はダントツで、Oasis(オアシス)、Blur(ブラー)とか。他にもいっぱいいますけど、とにかく代表的なところはこんくらいですね。たぶん。Radioheadは好きすぎて当時(The BendsとかOK Computer、KID Aの時代)2度ほどライブ行ったのを覚えてます。
ダサかっこいい2つのバンド
そして、僕がダサかっこいいバンドに選んだのが、Pavement(ぺイブメント)と、The Breeders(ザ・ブリーダーズ)です。どうです?思い出しましたか(笑)?うん?そもそも知らないって?懐かしいですね。といいながらも僕にとっては現役なんです。
Pavement(ぺイブメント)
Wikipediaから引用します。こんなバンドです。
ペイヴメント (Pavement) は1990年代に活動したアメリカ合衆国のオルタナティヴ・ロックバンド。そのサウンドはローファイと称され、独特のボーカルとギター、ポップなメロディで人気を獲得し、カルト的なファン層を獲得した。キャリアのほとんどの作品はマタドール・レコードからリリースしている。いくつかの作品はマタドールが提携していたアトランティック・レコードやキャピトル・レコードによって流通が行われた。バンドは1999年に解散したが、2010年に再結成。
上のインスタはギターボーカルの鬼才スティーヴン・マルクマスの現在の写真です。わかりにくいかもですが、随分まともになってます。
The Breeders(ザ・ブリーダーズ)
こちらもWikipediaから引用します。こんなバンド。
ザ・ブリーダーズ(The Breeders)は、1988年に結成されたアメリカのロックバンドである。
ピクシーズのキム・ディールと、タニヤ・ドネリーを中心に結成。ベーシストにジョゼフィン・ウィッグス、ヴァイオリニストにキャリー・ブラッドレイ、ドラマーにスリントのブリット・ウォルフォードが加入し、1990年にスティーヴ・アルビニをエンジニアに迎え、スコットランドのエディンバラで録音されたファーストアルバム、『ポッド』を4ADから発売した。その後メンバーチェンジが行われ、ピクシーズが解散した1993年にキムとジョゼフィンの他、ギタリストでキムの双子の姉であるケリー・ディールと、ドラマーのジム・マクファーソンという体制でセカンドアルバム『ラスト・スプラッシュ』を発表。アルバムはミリオンセラーを記録しプラチナディスクを獲得するなど大きな成功を収めた。収録曲「キャノンボール」もヒットを記録した。
長すぎてなんのこっちゃって感じですけど、この人たち何だかんだミリオンセラー出してるし、ニルヴァーナと一緒にツアーまわったりしてるんです。それに伝説のバンド、ピクシーズから派生したバンドだしね。
上のインスタは、上が当時、下が現在。ずいぶん変わったな。。泣
キム&ケリー姉妹は一時期ジャンキーだったようで、それも影響してるんですかね。
ふたつのバンドの共通点
① ビジュアル全くやる気なし
ビジュアルに全くやる気がみられない(笑)。そこらへんの普通の人。ぺイブメントなんてみんな冴えないオタクだし、シャツはよれよれ、サイズも合ってない。
ブリーダーズなんて、フロントの双子の姉妹キムとケリーは、一見きれいなお姉さんに見えるんだけど、実はけっこう太ってる。なんかやぼったい。特にまわりのメンバーがひどい。たまに加入?する第3のギターの女性は80年代の松田聖子みたいな髪型、かつ変なOLみたいな恰好してる。ドラマーに至ってはぺイブメントの面子と変わらない。
② なんかいつもふざけてる
これが実は「ダサかっこいい」の重要な要素なんですが。まずはペイブメント。バンド全体がふざけてます。演奏中。ギターボーカルはなんかヘロヘロな声でたまにやけくそ、ギターをかなり下のほうに持ち、弾き方も荒い、適当感満載。そして、ベースがいつもにニヤニヤしながら中腰でステップをふんでる。ドラムはなぜかマジモード。ヘロヘロな場の空気おかまいなしに、頭を振りながらノリノリ。そして極めつけは、ドラムの横で何をしているのかよくわからない腹の出たおっさんがいて、タンバリンを鳴らしたり、コーラスという名なの叫びみたいなのを入れてくる。キーボードみたいなのを弾いてるようにみえるんだけど、そんな音はきこえない。
ブリーダーズ。なんかヘラヘラしてる時ある。マジなときも常に笑顔。演奏はへたくそ。ドラマーは文化祭かなんかと絶対勘違いしてる。なんか全体的に親戚のおじちゃんと日曜日にバンドやってますみたいな雰囲気。
③ 家族的。牧歌的
すごくやさしい雰囲気(笑)。ぜんぜん尖がってないけど、ちょっと変態的な感じ。いつも一緒にだらだらしてる感じ。
④ サウンドが普通じゃない
最後の共通点は、サウンドがちょっと普通じゃないとこ。リアルにふざけてるのかなんなのかわからないけど、変な構成、ハーモニー、変なグルーヴ。これがやる気のないビジュアルやバンドが醸し出す雰囲気とリンクするんです。ばっちし合う。
これがすごくかっこいい。センスがやばい。そしてとにかく気怠い。だけどそれが落ち着く。中毒になる。これはあくまで僕の価値観です。当時から、え??なにがいいの??っていう友達が多かった。
ダサかっこよさ
チューニングがずれてたり、リズムがずれまくってたり、そういうのもいいですね。「自分たちはもっと練習しなくてはならない。うまいバンドになるのだ」とかっていう「演奏がうまい」というようなmustな価値観に縛られているのではダメです。「ダサかっこいい」の要素には「諦め」が通低していないとだめですね。なにを熱く語ってんだか(笑)。
かっこいいと疲れる
もう年なんですかね(笑)とほほ。じゃあ他のジャンルだったらどうなのかって今考えてみました。
★ヒップホップ → かっこいいと疲れる(笑)
★ソウル → やっぱりかっこいいのがいい
★ジャズ → そもそもマジな音楽なんで疲れる
★ノイズ、アバンギャルド → すべて崩壊しているからGOOD
こうみると、ジャンルによって違うんですね。あ、あれです。かっこいい音楽ももちろん大好きです!
まとめ
というわけで、これを機会にPavement(ぺイブメント)とThe Breeders(ブリーダーズ)をいかがでしょう。
お勧めのアルバムはこちらです。是非聴いてみてください。
1stデビューアルバムです。このアルバムのレコーディングエンジニアはスティーヴ・アルビニです。ソリッドなサウンドだなーと思ったらやはりアルビニ。
だるめで暗めな曲が多いです。
2ndで一気にブレイク、ミリオンセラーですコレ。ブリーダーズらしいポップさ、透き通るようなハーモニーが堪能できます。ここから双子姉妹体制になります。ただ、録音がメジャー志向。それだけが惜しかった。。
素晴らしいアルバム。もうそれしか言いようがありません。
1曲目の“Stereo”。半端ないです。YoutubeにTVで演奏した映像あるので観てみてください。ホントにおもしろいですよ。
それではみなさま、よい音楽ライフを!
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