アート

瀬戸内アート島巡りの旅!見どころ・行き方など【② 直島編】

さて、瀬戸内アート巡りの旅続編です。
1日目は東京から高松へ。高松散策でした。

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2日目はいよいよ直島です。

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ベネッセアートサイト直島

ART SETOUCHIは直島を中心に構成されています。
当時、福武書店の会長であった福武哲彦が1985年に直島と出会い、直島一体を教育的文化エリアにしようと直島市と連携をはじめたのがその始まりです。

そう、この福武哲彦が現在のベネッセコーポレーションの創業者です。
この活動、もしくはこの地域の総称を「ベネッセアートサイト直島」と呼んでいます。

その後
1995年 : ベネッセハウスオープン
1998年 : 家プロジェクト開始
2004年 : 地中美術館開館
2008年 : 犬島精錬所美術館開館
2009年 : 大竹伸朗の直島銭湯「I❤湯」(アイラヴュ)営業開始
2010年 : 李禹煥(リウファン)美術館開館
2010年 : 心臓のアーカイブ開館(豊島)
2010年 : 瀬戸内国際芸術祭2010
2010年 : 豊島美術館開館
2013年 : ANDO MUSEUM開館
2013年 : 瀬戸内国際芸術祭2013
2013年 : 豊島横尾館開館
2016年 : 瀬戸内国際芸術祭2016
2016年 : 針工場(大竹伸朗の作品)公開

結構歴史は古いんですね。大竹伸朗のエッセイにも直島の話は頻繁に出てきます。

高松から直島へ

フェリー乗船!

さあ出発。また帰ってくるけど、さらば高松。直島へはフェリーで行きます。
乗船時間は1時間位です。

船からいきなり草間彌生です。草間ドット。

フェリーの展望デッキ

うおー!最高の眺め!高松が大都会に見える。

きもちー。生きててよかった(笑)

僕は船の音が好きなので録音しました。

直島が見えてきた。草間彌生の「赤かぼちゃ」がお出迎えです。

直島到着

直島に到着しました。いやあー暑い。東京より3℃くらい気温が違う。
いい感じです。島の旅の始まりです。グラサン必須。
写真はレンタカーの駐車場。車も草間彌生ドットです。
僕らは港から徒歩5分に宿を取っていたので、荷物を預かってもらいに。味のある家族経営の旅館。童顔の坊主のお兄ちゃんが迎えてくれました。

直島周りはバス、レンタカー、自転車の三択

直島は小さい島ですが、あなどってはいけません。歩いて周るのは論外なので、おのずとバス、レンタカー、自転車の三択になります。だけど、自転車もぶっちゃけキツイと思いますね。


うちは子供がいるので自転車は却下。バスとレンタカーで迷いましたが、地元の空気も味わいたいのでバスを選択しました。

優先順位付けと周り方の計画

いつものノープランで島に到着しました(笑)。バスターミナルで作戦会議です。
まず優先順位一位は「ベネッセハウスミュージアム」と「地中美術館」です。これを観なきゃ始まらない。「ベネッセハウスミュージアム」と「地中美術館」、「李禹煥(リウファン)美術館」は同じエリアに固まっています。「李禹煥(リウファン)美術館」も時間あれば観たい。
で、やっぱり家プロジェクトも観たいよね。家プロジェクトは本村エリアにあり、ベネッセハウスエリアからは離れています。

みなさんは美術館に行った場合、どの位時間をかけますか?僕の場合は最低2時間です。今回は家族がいるので、更に時間がかかりそう。そう考えるとあれ?これって全然周れないんじゃないのか。そうなんです。

なので一番行きたい「ベネッセハウスミュージアム」と「地中美術館」から先に周ることにしました。時間が余ったら家プロジェクトに行こう。
一人で行くならもっとタイトなスケジュール感にするんですが、あくまで家族旅行なのでそこはゆったりと。子供が泣きます(笑)。

各施設の営業時間

各施設の営業時間は以下になります。

  • ベネッセハウスミュージアム : 8:00~21:00(入館は閉館1時間前まで)
  • 地中美術館 : 3月-9月 10:00~17:00 10月-2月 10:00~16:00(入館は閉館1時間前まで)
  • 李禹煥(リウファン)美術館 : 3月-9月 10:00~18:00 10月-2月 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
  • 家プロジェクト : 10:00~16:30

町営バスで直島巡り。行き方

バスは写真のとおり、宮浦港(フェーリー港)から本村エリア(家プロジェクト)を経由してベネッセハウスエリアに行くルートになっています。終点が「地中美術館」です。バス代は100円。

ここから。
宮浦港→つつじ荘(ここで乗り換え)→ベネッセハウスミュージアム

そんな繁忙期でもないはずなのに、臨時便が来ました。

つつじ荘で乗り換えです。一旦バス降ります。

ベネッセハウスミュージアム

到着しました。宮浦港から15分位。結構近いです。すごい展望です。きれー。

さあやってきました!いきなり大きな坂。坂の上に美術館があります。
空が青いぜー!

瀬戸内の海が美しい。

安藤忠雄設計のミュージアムがすぐそこです。

いざ入館!

さてやっと着きました。
中は撮影禁止なので写真はここまで。
中に入りチケットを買います。
料金 : 1030円(15歳以下無料)

写真微かに写ってないかなあ。自動ドアが開くと、いきなり彫刻作家ジャコメッティの作品がお出迎えしてくれます。いきなり感動。すげーー!

ベネッセハウスミュージアムで観れる作品

≪2F≫

  1. 須田悦弘「雑草」2002
  2. 安藤忠雄「ベネッセハウス模型、ドローイング」1996
  3. 安斎重雄「アーティスト写真」1974-96
  4. 大竹伸朗「シップヤード・ワークス・船底とアナ」1990

≪1F≫

  1. クリスト&ジャンヌ・クロード「囲まれた島々、フロリダ州マイアミ、ビスケーン湾のためのプロジェクト」1982
  2. アルベルト・ジャコメッティ「石碑の上のディエゴⅠ」1962
  3. セザール「モナコを讃えてMC12」1994
  4. 柳幸典「ザ・フォービドォン・ボックス」1995
  5. 柳幸典「バンザイ・コーナー1996」1996
  6. ロバート・ラウシェンバーグ「ラン・オフ」1984
  7. サム・フランシス「ブルー」1952-53
  8. サイ・トゥオンブリ―「無題Ⅰ」1968
  9. ジャン・ミシェル・バスキア「グア・グア」1984
  10. ディヴィット・ホックニー「木と空が映ったプール」1978
  11. リチャード・ロング「瀬戸内海のエイヴォン川の泥の環」1997
  12. リチャード・ロング「瀬戸内海の流木の円」1997
  13. リチャード・ロング「十五夜の石の円」1997
  14. リチャード・ロング「60分歩く」1990

≪B1F≫

  1. 安田侃(ヤスダカン)「天秘」1996
  2. ジョナサン・ボロフスキー「3人のおしゃべりする人」1986
  3. 柳幸典「ザ・ワールド・フラッグ・アント・ファーム1990」1990
  4. 杉本博司「タイム・エクスポーズド」1980-97
  5. ジェニファー・パートレット「黄色と黒のボート」1985
  6. リチャード・プリンス「レディオ・オン」2009
  7. トム・ウェッセルマン「グレイト・アメリカン・ヌード#39」1962
  8. ルイーズ・ニーベルソン「ナイト・トータリティ」1974
  9. ディヴィット・ホックニー「ホテル・アカトラン 中庭の回遊」1985
  10. イヴ・クライン「青のヴィーナス」1983
  11. ベルント&ヒラ・ベッヒャー「ジーゲン工業地帯の木骨の家」1993
  12. アンディ・ウォーホル「フラワーズ」1967
  13. 大竹伸朗「Book #1/記憶層」2015-16
  14. ウィンストン・ロエス「ダルーズ」「ヒューロン」「オンタリオ」「エリー」1995-96
  15. ヤニス・クネリス「無題」1996
  16. ヤニス・クネリス「無題」1996
  17. ヤニス・クネリス「無題」1983
  18. ブルース・ナウマン「100生きて死ね」1984

圧巻です。僕はここに来て初めて知ったネオダダの作家ロバート・ラウシェンバーグの「ラン・オフ」に魅入ってしまいました。20分位観てたかもしれません。
あと、バスキアも生で観れてよかった。サイの作品も生で観れた。大竹伸朗のスクラップブックも杉本博司の海の写真も初めて観た。他、現代アート好きにとってはたまらない空間でした。

集中して観たのですでにぐったりです。
ミュージアムカフェ&ショップでカレーを食べて休憩。ミュージアムレストランもあるのですが、そこにはさらっとアンディ・ウォーホルの「フラワーズ」が飾ってありました。素敵だなあ。

地中美術館へ

直島に到着して既に3時間を超えています。やばい。次だ次。
またバス停に戻って、地中美術館に向かいます。
歩いても行ける距離(多分1キロくらい)なんですが、バスで。

地中美術館

到着しました。ここはチケット売り場です。
チケットはちょっとお高めです。
大人 2060円(15歳以下無料)

チケットを買ったら、地中美術館まで歩いて行きます。5分くらいです。



入館!

いきなりガラッと雰囲気が変わります。静謐な美が漂う建築物です。安藤忠雄やっぱすげーな。ここからは撮影禁止です。

地中美術館で観れる作品

  1. 安藤忠雄デザイン・建築
  2. ジェームス・タレル「アフラム、ペール・ブルー」
  3. ジェームス・タレル「オープン・フィールド」
  4. ジェームス・タレル「オープン・スカイ」
  5. クロード・モネ「睡蓮の池」
  6. クロード・モネ「睡蓮-草の茂み」
  7. クロード・モネ「睡蓮」
  8. クロード・モネ「睡蓮-柳の反映」
  9. ウォールター・デ・マリア「タイム/タイムレス/ノー・タイム」

いやあ。凄いですよ。
これは凄い。

行かなきゃわかりません。絶対行った方がいいです。この空間に感動しない人はいないはずです。

ジェームス・タレルの「オープン・スカイ」は、金沢21世紀美術館にもあった気がします(記憶だけ)。
モネは正直僕は全然好きではないのですが、ここで観る巨大なモネ。靴を脱ぎスリッパに履き替えて、さあどうぞと入った瞬間、静かにどかーん!!と視界に入るモネは、観るものを圧倒します。家族全員10分位立ち尽くしてました。
やばいっすね、ここ。ね。
あと最後に、ウォールター・デ・マリア「タイム/タイムレス/ノー・タイム」。タイトルそのまま。荘厳で静謐な空間です。時間が止まった空間。ノー・タイム。ここも永遠に居たくなる空間。
目白の東京カテドラル教会を思い出しました。何か似てる。そう、まるで教会のようだ。

家プロジェクトへ

この時点でもう15:30なっていました。地中美術館の余韻に浸りながら、ボーっとバス乗り場に向かいます。図録を買い忘れたのに気付いたのがバスの中でした。ポストカードは買ったのに。まあどっかに売ってるだろう。
家プロジェクトは16:30までです。急いで行って周れるだけ周ろう。

地中美術館から戻ります。バス停「農協前」まで。

家プロジェクト

家プロジェクトとは、アーティストが古い家屋を改修し、空間そのものを作品化したプロジェクトです。本村エリアに家が点在しています。

案内所へ

路地には地元ボランティアの方達がいらっしゃいます。場所とかがいまいちわからないので、聞くと丁寧に教えてもらえます。
共通パスであるチケットを購入。1030円(15歳以下無料)。

さあ急いで周るぞ。地域全体の雰囲気が素晴らしいです。写真をいっぱい撮りました。写真は普通の家がほとんどです。

ANDO MUSEUM
ここは15分入替制で、待ちが発生するので泣く泣くすっ飛ばしました。行きたかった。。

家プロジェクト「南寺」

ジェームス・タレル「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」1999
地中美術館でも存在感を放っていたタレルの作品がここにも。
こちらも入替制です。10分位でしょうか。真っ暗闇の空間。ネタバレになるのでこれ以上言いません。なかなか面白い。


家プロジェクト「角屋」

宮島達男「時の海’98」1998、「ナオシマ・カウンター・ウィンドウ」1998、「チェンジング・ランドスケープ」1999
町屋の中に3つの現代的な作品があります。そのギャップが面白い。



家プロジェクト「はいしゃ」

さて、僕が家プロジェクトで一番観たかった作品です。大竹伸朗の「はいしゃ」です。



いやあ、かっこいい。The 大竹伸朗!です。センス半端ないです。

家プロジェクト「石橋」

ここでタイムアップです。中は日本画的な幽美な空間。

さあ帰ろう。疲れたね。

バス停「農協前」から「宮浦港」へ。帰ります、ヘトヘト。

宮浦港到着。旅館でぐったり。あー疲れた。けど凄かったね。凄く良かった。濃密な一日でした。

大竹伸朗の「直島銭湯I❤湯」

実はまだ終わりではなかったのです(笑)宿で休憩し、銭湯へ。旅館から徒歩3分。
日も暮れてきました。


飲み屋もあります。

外観!ちょっと露出あげました。雰囲気出てないな。。昼みたい。実際の色味?は上の写真ニアリーです。



中はもちろん撮影禁止。銭湯だけど大竹伸朗の作品です。
バスタオル、シャンプー、石鹸持参で行ってください。銭湯で売ってますが。
湯はぬるめでした。銭湯内には僕とヨーロッパ系の外人さんだけでしたが、彼は銭湯内の象に見入ってました。

外には額装された大竹伸朗の作品も飾ってありました。


飯食ってー寝るー。爆睡でした。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!大作になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。直島の雰囲気伝わりましたでしょうか。
いやあやっぱり、ベネッセハウスミュージアムと地中美術館が圧巻でした。
李禹煥(リウファン)美術館に行けなかったのが心残りですが、十分楽しみました。いやあ安藤忠雄みくびってたなあ(笑)

さて、次回は「豊島編」です。

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