※セントジェームス代官山本店で許可をもらって撮影掲載しています
前回は、僕のこよなく愛するセントジェームス(Saint James)について記事を書きました(「セントジェームス(SAINT JAMES)のボーダーシャツをおすすめする理由」)。
ボーダーシャツと言えば、もうひとつ有名なブランドがあります。ご存知だと思いますが、これまたフランスのブランド、「オーシバル(ORCIVAL)」です。
上の写真のピカソがボーダーシャツを愛用していたのは有名ですが、このピカソもセントジェームス(SAINT JAMES)、オーシバル(ORCIVAL)の両方を愛用していたようです。浮気もの?笑
ボ―ター好きの方は、みなさん誰しもがここで悩まれるのではないでしょうか。どっちがどうなの??何が違うの?ぶっちゃけどっちがいいの?
僕も相当なボーダー好きですから、この悩みは尽きませんでした。というわけで、研究とまではいきませんが、ちょっと考えてみましたよ。
オーシバル(ORCIVAL)はセントジェームス(SAINT JAMES)のライバル?
セントジェームス(Saint James)については前回ご紹介してますので、今回はまずはオーシバル(ORCIVAL)のお話からいきましょう。
オーシバル(ORCIVAL)の創業は1939年。セントジェームスと同じく村の名前をブランド名に採用しています。フランス海軍の制服としてTシャツを提供していました。
同じフランスで50年ほどひらきがあるにせよ、同じボーダーブランドが生まれたのはなんだか不思議ですね。
ちなみに僕は3着ほどもってます。おなじボーダーを作る両社をそれぞれ比較してみたかったからです。やっぱり買わなきゃわからないよね。。ライバルなんですかねやっぱ。
セントジェームスとオーシバルで何が違うのか?
さて本題です。歴史の古い由緒あるブランドのこの2社。いったい何がちがうの??
シルエットが異なる
違いは、やっぱり着ていくとわかります。特に洗濯を重ね、体にフィットしてきた時に顕著にでてきますね。
《セントジェームス(SAINT JAMES)》
・横は少しは縮むものの大きな縮みはない
・上半身に比較的余裕があるので、着こなしに色んな選択肢がある
・フランスらしさ
《オーシバル(ORCIVAL)》
・セントジェームスと同じMでもシルエットはけっこう異なる
・タイトなスタイル向き
・フォーマルな恰好(革靴に細身のチノパンなど)に合わせるスタイルでもいける
・ぼわっと着るならL
・フランス製ながらもイギリスの雰囲気あり
展開しているアイテム数の違い
ここ数年で両者に大きな違いが出てきたのはここです。オーシバル(ORCIVAL)がビジネス戦略を大きく変えたものと思われます。
《セントジェームス(SAINT JAMES)》
《オーシバル(ORCIVAL)》
ブランドのこだわり
最終的にはブランドのこだわりというか、思想が異なっていると思います。簡単に言えば、セントジェームス(SAINT JAMES)は、いまだに昔の職人気質を貫いています。基本的にラインナップを増やしませんし、路面店にこだわっています(僕はいつも代官山本店にお世話になっています)。今の時代からすると比較的古い商売のやり方かもしれません。商売的にガツガツしたとこがないんですよね。そこが好きですね。牧歌的というか(笑)。
一方、オーシバル(ORCIVAL)の方は、流行のファッションスタイルに柔軟に対応したアイテムをどんどんリリースします。これはすごいですね。裏にいるマーケッターや洗練された企画チームとか、そういう現代的な企業像が見えてきます(勝手な想像)。あとは、オーシバル(ORCIVAL)には直営店はありますがブランドを掲げた路面店がありません。詳しくありませんが、日本ではBshopが代理店なんでしょうか。これもビジネス戦略の一つですし、企業が効率化を志向していくのは当たり前のことです。ただし、そこには「牧歌的」なものはありません。
色々書きましたが、どちらが良い悪いとかではなくて、こうしてみるとちゃんと違いがあるんだなあと思いましたね。
オーシバル(ORCIVAL)のおすすめモデル
セントジェームス(SAINT JAMES)については、前回たっぷり書かせてもらいましたので、今回はオーシバル(ORCIVAL)の私的おすすめモデルを。
上で書きましたが、オーシバル(ORCIVAL)はシーズンごと、はたまたトレンドに合わせてアイテムがリリースされるので、アイテムが結構あります。セントジェームス(SAINT JAMES)のように単純ではありません。
でも!やっぱり定番モデルがあります。僕は定番男ですので、どうしても定番が好きなんです。ということで、やっぱりこれです。
オーシバル(ORCIVAL)といえばこれなんです。ラッセルフレンチセーラーシャツですね。まずはこれではじめましょう。男がいうとキモイかもしれませんが、これはかわいい!(笑)。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。結果的にオーシバル(ORCIVAL)特集みたいになってしまいました。結論は、ピカソのように両ブランド着こなしましょうでしょうか。
それではみなさま、良いボーダーライフを!
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